オーバーウェイトとは?

オーバーウェイト イメージダイビングのオーバーウェイトとは、本来普通に潜行するために必要なウェイト量(適正ウェイト)以上にウェイトを付けている状態のことです。
ダイビング初級者の方に多いこのオーバーウェイトですが、中上級者の方も知らずにオーバーウェイトで潜っている人が良をよく見かけますが、なぜオーバーウェイトで潜りたいか?それは潜行出来ないからという理由がほとんどです。オーバーウェイトで潜ることは、潜行ができるということ以外のメリットはほとんどなく、デメリットの方が多いです。
自分の適正ウェイトを知って潜ることが重要です。

以下のような人はオーバーウェイトの可能性が高いです。
・水面で空気を抜いたらすぐに沈んで(落ちて)しまう。
・5m前後の深度でもBCDに空気を入れる必要がある。
・いつも立ち泳ぎ気味である。

オーバーウェイトで潜るとこんなことが起こりがちです。
・水底で砂煙をあげてしまい他のダイバーに迷惑をかける。
・サンゴを蹴って折っていまい環境の破壊。

砂地を泳いでいる時の自分の後ろを振り返ってみると、砂煙をあげているかはすぐに分かります。これは腰が重く、常に足が下がっていて水底に向かってフィンキックをしているからです。
・BCDの操作がの操作が多くなり中性浮力が取りにくくなる。
空気を入れれば浮き、抜いては沈み中々安定しません。結果としてダイビング(生物の観察や写真の撮影)に集中できない。
・空気の消費が早くなる。
オーバーウェイトで潜っている人は、マイナス浮力で泳いでいる人がほとんどです。自分を浮かすためにもフィンキックをしていますので、上手く推進力に繋がらすキック数が増える。結果として、呼吸が乱れて空気の消費が早くなります。

オーバーウェイトは水面での溺れに繋がることもあります。
ダイビングが終わり浮上し水面に着いた時にBCDに空気を入れる。ごく当たり前のことですが、それが出来ない状況の時(インフレー他の故障、エア切れなど)に対処できるでしょうか??ウェイトをはずし落とす。BCDに口で空気を入れる。これをすれば受けると思いますがすぐに出来るでしょうか?これらはOW(オープンウォーター)講習で練習しますが、実際に起こった時に対処が出来る人は少ないと思います。
適正ウェイトで潜っていれば、水面に着いたときに浮くはずです。少しのフィンキックで楽に浮いていられます。だからこそ適正ウェイトで潜ることが重要になります。

例外として、浅場でダイビングをする時にオーバーウェイトで潜ることがあります。5m未満のダイビングでは、呼吸するとすぐに浮いてしまって中々安定しません。写真を撮ることや、生物の観察が難しいときはオーバーウェイトで潜ることもありますが、これも自分の適正ウェイトを知ってのオーバーウェイトということでしょう。